空き家リノベラボ

 あきラボの空き家の入居者募集の考え

築年数が古く、既存の味わいを生かしてリノベーションをする空き家活用物件は、通常の入居者募集方法ではその魅力が伝わらず、適切な入居者様に出会いづらいことがあります。

あきラボは、単なる不動産情報としてポータルサイト等に掲載するだけではなく、その物件のストーリーや地域性、特徴をふまえ候補者層を絞り、地域のネットワークにアクセスすることで、物件を「発展的に受け継ぐ」感覚を持つ方にご入居いただいてきました。

そこで、世田谷区松原の空き家活用の際に行った、マーケットイベントでの入居者募集の様子を一例としてご紹介します。

あきラボのブース

マーケットイベントでのプレ募集

あきラボの連携パートナーであるomusubi不動産が、松原の近くの下北沢 BONUS TRACKにてイベントを実施するとのことで、あきラボも参加・ブース出展することにしました。イベントの名は「NO BIG DEAL! vol.3 出かける、見つける、参加する編」。全国各地のまちづくり実践者が集結するマーケットイベントです。

＜イベント概要＞
NO BIG DEAL! vol.3 出かける、見つける、参加する編
日時：2023年9月9日(土)、10日(日) 12:00-18:00
会場：下北沢 BONUS TRACK (東京都世田谷区代田 2-36-15)
料金：入場無料
詳細：
https://note.com/bonustrack_skz/n/n7d074ef96ac8

改修前から物件周知、入居検討者からヒアリング

ブースでは、松原の空き家の改修前の写真を貼り出し、活用アイデアを来場者の方々に付箋で貼っていただくコーナーを設けました。「シェアキッチン」「本屋」「民泊」など様々なアイデアが挙がっただけでなく、実際に工房や写真スタジオとして利用できないかと興味を持たれた方もいました。このようにリノベーション・改修前の段階から物件のことを知ってもらうことで、入居検討者の方々と直接やりとりでき、利用の仕方を想像してもらうことができます。

空き家の活用アイデアを来場者から募集

あきラボの空き家入居者PRの場にも

イベントでは他にも、過去の活用物件の写真の展示や、あきラボの活用物件「M-Haus」の1階に入居いただいている日本各地のお酒や食材を楽しめるサードプレイス・立ち呑み屋「いと。OKOJO（オコジョ）」によるドリンク販売を行いました。
また、あきラボの活用物件「F house Tamagawa」に入居いただいている「it's my cup of tea(イッツマイカップオブティー)」のスコーンを紹介するなど、あきラボを通じて空き家で商いをされている入居者のPRプロモーションの場としても活用いただきました。

あきラボのブースにて、立ち呑み屋「いと。OKOJO」によるドリンクを販売

「いと。OKOJO」おすすめのドリンク沖縄県・勝山のシークワーサーのジュース

トークイベントを通じた啓蒙活動

会期中にトークイベント「『空き家活用』の価値を広げる次のムーブメントを考える」にて、あきラボの内山が参加し、あきラボの活動紹介などを行い、空き家対策・活用全般についても周知を図りました。

YADOKARIさわだ氏とあきラボ内山が「空き家活用のその先」について対談

空き家には空き家ならではの入居者募集を

結果的にイベント来場者とは別の方がご入居されましたが、世田谷区の北沢地域に根ざしたomusubi不動産のネットワークを通じて出会った方であり、リノベーション・改修前の状態を知った上で利用イメージを膨らませていただき、その後のあきラボによるリノベーション内容にも反映することができました。

空き家が「再生」されるとは

空き家は、未来へ発展的に受け継がれて初めて「再生」されるもの。単なるハコとして坪単価や築年数で判断されてしまわないために、建物や地域の質的な価値が伝わる入居者募集の仕方が大切です。

あきラボでは、通常の不動産募集だけでなく、空き家をオーナー様にとってはもちろん、地域にとっても有意義な資産へと再生する仕組みやネットワークをたくさん持っています。不動産・建築・金融面から多角的にサポートできますので、大切なお家をどうしていくのか、ぜひ一度ご相談ください。

再生された松原の空き家外観